岡本金属では、溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z12~27、SGCC-Z12、SGHC-F12)、通常の溶融亜鉛メッキに比べて耐蝕性が10~20倍高い(ZAM90~190)を取扱しています。ご購入の際は、メッキの種類、目付など様々な仕様などが有りますので一度ご相談下さい。手持ちの在庫が無い場合はネットワークを通じて迅速に対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
溶融亜鉛メッキ鋼板とは
溶融亜鉛メッキ鋼板は、溶かした亜鉛が入っためっき槽に直接鋼板を漬け込んでメッキを施した鋼板です。いわゆるどぶ漬けメッキと同じ原理で製造されるため耐食性が非常に高いのが特徴です。その特性を活かし後工程なしでそのまま屋外などで多く使用されます。メッキの後工程の処理には、ーZ処理(ゼロスパングル、ゼロスパンとも言う)処理とーF処理(いわゆるアロイ処理)の2つがあります。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z・SGHC-F12)
用途 | 一般用 |
適応厚さ(㎜) | 1.6~6.0 |
機械的性質 | 曲げ性:〇 引張強さ:━ |
規格 | JIS G 3302 |
化学成分 単位%
種類 | C(炭素) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) |
SGHC | 0.15以下 | 0.80以下 | 0.05以下 | 0.05以下 |
SGHC
リン酸処理を施した熱延鋼板(SPHC-P)に溶融亜鉛メッキ処理をしたのがSGHCです。表面には花柄(スパングル)模様が発生します。
SGHC-Z
SGHC-Zは、熱延鋼板にリン酸処理を施した鋼板(SPHC-P)をメッキ処理時に表面をロールで均一に圧延(スキンパス処理)を行い、表面に発生したスパングル(花柄模様)を除去したものです。一般にはゼロスパングル鋼板(ゼロス)と呼ばれます。表面はメーカにもよりますが銀色の金属色になります。在庫品によりメッキ厚Z12とZ27が有りますので都度確認お問い合わせください。
SGHC-F12
SGHC-F12は、メッキ処理後に表面を加熱処理を施すことで表面の亜鉛層が鉄と合金化し熔接性が向上した熔接性の高い溶融メッキ鋼板です。表面色は薄いグレー色です。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC)メリット
耐食性は電気亜鉛メッキ鋼板に比べて非常に高く、見た目も銀色の美麗な表面です。後工程なしでそのまま屋外製品などに使用可能な為、環境にも優しくメンテナンスコストが削減できます。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC)デメリット
熱間圧延鋼板にリン酸(P)処理を施した鋼板(SPHC-P)に溶融亜鉛メッキ処理をしたのがSGHCですが、熱間圧延鋼板(SPHC-P)に比較するとメッキ層が有り熔接加工性は劣ります。またプレス加工などの際は金型への負担が大きくなります。コストは約20~30%アップになります。塗装する場合は剥離防止の前処理が必要です。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC)取扱い種類
SGHC-Z12・SGHC-Z27・SGHC-F12
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z・SGHC-F12)取扱いサイズ(㎜)
SGHC-Z
1.6 2.0 2.3 3.2 4.5 6.0㎜
SGHC-F12
1.6 2.3 3.2 4.5㎜
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC)主な用途
SGHC-Z
建築、太陽光発電、農業資材、ガードレールなど屋外使用の部材
SGHC-F12
溶接加工の多い自動車部品、シャッターや門扉などの建築部品など
ミルシート
事前のお申し出があればご用意いたします。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z・SGHC-ZF12)在庫
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z)在庫
3’×6′ | 4’×8′ | 5’×10′ | その他 | |
厚み(mm) | ||||
1.6 | 〇 | 〇 | ||
2.0 | ▲ | ▲ | ||
2.3 | ▲ | ▲ | ||
3.2 | ▲ | ▲ | ||
4.5 | ▲ | ▲ | ||
6.0 | ▲ | ▲ |
*在庫によりメッキ厚がZ12とZ27が有りますので都度確認お問い合わせください。
納期
▲印は、弊社提携会社様置き場になります。納入に中1~3営業日いただきます。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-F12)在庫
3’×6′ | 4’×8′ | 5’×10′ | その他 | |
厚み(mm) | ||||
1.6 | 〇 | |||
2.0 | ▲ | |||
2.3 | ▲ | |||
3.2 | ▲ | |||
4.5 | ▲ |
納期
▲印は、弊社提携会社様置き場になります。納入に中1~3営業日いただきます。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC-Z)
用途 | 一般用 |
適応厚さ(㎜) | 0.19~3.2 |
機械的性質 | 曲げ性:〇 引張強さ:━ |
規格 | JIS G 3302 |
化学成分 単位%
種類 | C(炭素) | Mn(マンガン) | P(リン) | S(硫黄) |
SGCC | 0.15以下 | 0.80以下 | 0.05以下 | 0.05以下 |
SGCC
冷延鋼板(SPCC-SD)に溶融亜鉛メッキを施したものがSGCCです。表面にはスパングル(花柄模様)が残ります。
SGCC-Zとは
SGCCの表面を、ロールで圧延(スキンパス処理)、均一化処理したものがSGCC-Zです。表面のスパングル(花柄)が除去され、滑らかな外観で美しい銀色です。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC-Z)メリット
耐食性は電気メッキ(SECC)に比べて非常に高く、見た目も銀色の美麗な表面です。後工程なしでそのまま屋外製品などに使用可能です。環境に優しく、メンテナンスコストの削減にもなります。冷延鋼板を下地に使用しているので、薄い板厚なら0.3~3.2mm程度まで製造可能です。プレス加工性は溶融亜鉛メッキ(SGHC)より高く、表面は平坦で美麗な銀色になります。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC-Z)デメリット
電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)に比べて厚いメッキ層が有るので熔接加工性が劣り、プレス加工時の金型への負担が大きくなります。塗装の際は前処理が必要です。冷延鋼板原板を使用しているので、1.6mm以上の板厚では、溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z)に比べて価格は約10~15%ほど高くなります。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC)取扱い種類
SGCC-Z12
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC-Z)取扱いサイズ(㎜)
0.3 0.6 0.8 1.0 1.2 1.6
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC-Z)主な用途
家電、照明部品、産業機器部品など
ミルシート
事前のお申し出があればご用意いたします。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC-Z)在庫
3’×6′ | 4’×8′ | 5’×10′ | その他 | |
厚み(mm) | ||||
0.5 | ▲ | |||
0.6 | ▲ | ▲ | ||
0.8 | ▲ | 〇 | ||
1.0 | 〇 | 〇 | ||
1.2 | ▲ | 〇 | ||
1.6 | 〇 | 〇 |
納期
▲印は、弊社提携会社様置き場になります。納入に中1~3営業日いただきます。
溶融亜鉛メッキ鋼板(SGHC-Z・SGHC-ZF12・SGCC-Z)の銅板・切板なら岡本金属にご相談下さい ご要望を聞いて自社在庫・ネットワーク内在庫からご用意します。 |